
本日は、1915年から神田で天ぷら屋さんを営んでいるという、
老舗中の老舗、「八ッ手屋(やつでや)」さんをご紹介します。

お店の歴史を感じる外観、換気扇を通して香ってくる油のにほひが胃袋を刺激します。
ここのおすすめは、何といっても「天丼」です。
天ぷら定食もありますが、サラリーマンのランチにしては少し値がはりますので、だいたい皆さん天丼を頼まれています。
という訳で早速ご紹介いたしましょう!
お店の雰囲気と混雑状況
先に、お店到着から、天丼を食べるまでの一連の流れをご説明しておきます。
まずお店に入ったら、席に着く前に、レジにて注文と支払いを済ませます。

私が初訪問のしたときは、先に席に座ろうとして、受付のお母さんに「先に食券購入をお願いします~」と言われてしまいました(汗
お店に入る前に何を食べるか、ある程度決めておいた方がいいですね。
ご飯の量は調節できますので、注文の際にお伝えください。
注文を済ませますと、特にどこに座ってという案内はないので、みなさん思い思いの席に座ります。
店内は、ちょっと狭めで、
4人掛けのテーブルが4卓。
8人掛けのテーブルが1卓。
座敷上がりの4人掛けの机が1卓。
すべて相席が基本です。
それぞれのテーブルは、男性4人で座ると結構な圧迫感があります。

混雑時には、荷物は床にじか置きになってしまいますので、ご注意ください。
私はいつも、11時30分過ぎに伺いますが、12時前にはほぼ満席で、私も含め旦那衆の来店が目立ちます。
女性一人でチャレンジするには、ちょっと敷居が高いかなと感じますが、一人でいらっしゃっている方もいます。
13時を過ぎますと、客足も落ち着いてきますので、おひとりでも入りやすくなります。

お昼どきは、満席、かつ、店主が一つ一つ丁寧に天ぷらを揚げていきますので、注文から提供までには、10~15分ほどかかります。
来店の際は、ある程度の待ち時間も想定しておいてください。
八ッ手屋(やつでや)のメニュー
基本メニューは、天丼か天ぷらです。
天丼弁当:730円
天丼(中):800円
天丼(上):1,100円
天重箱:1,450円
天ぷら定食:1,800円
天ぷら:1,650円
ご飯大盛りは、プラス100円です。
※いずれも消費税10%込のお値段です。

店内が混んでいるときはテイクアウトも作戦の一つですね。
私はいつも店内で食べてしまいますが、今度天気の良い日には、お弁当を頼んで近くの公園で食べてみたいと思います。
八ッ手屋の天丼をレビュー
天丼(上)
初訪問時は、天丼(上) 1,100円(税込)をオーダーしました。
席について間もなく、お茶とお新香が提供されます。

ちょいと酸っぱいお新香ですが、天ぷらを食べた後だと、その酸っぱさが丁度いいんです。
また、しばらくすると、そうめんの入ったお吸い物が提供されます。

そうめんをすすりつつ、待つこと7分。
真打登場!

具材は、
海老2本、いんげん1本、イカのかき揚げ1枚です。
天丼「中」との違いは、「中」は「イカのげそ」なのに対して、「上」がイカの切り身になる点です。
丼ぶりも「上」の方が、少しだけ大きいようです。
また、「中」のお漬物は「たくあん」になります。
ではまずは、海老からいただきましょう。
揚げたての天ぷらに、さっとタレをくぐらせただけですので、アツアツです。
一口目のやけどに注意。

タレのかかっていない部分の衣のサクッとした食感に、海老のプリッとした食感が相まって、たまらんです。
タレは見た目ちょっと黒いので、味が濃いのかなと思いきや、素材の味・衣の味をかき消さない程良い甘みで、クドさは全くありませんでした。
次にかき揚げですが、こちらはイカの切り身多めで、とても贅沢です。

こちらも、しばらくアツアツですので、猫舌の方は気を抜かないでくださいね。
イカはけっこうな量が入っていて、味・歯ごたえとも存分に楽しめました。
全体的にボリューミーなので、途中で胸いっぱいになっていまうかと思っていましたが、なぜか飽きることなく最後までペロリとたいらげてしまいました。
丼ぶりの中で、一つの作品が見事に出来上がっていましたね。
天丼(中)大盛り
二回目訪問時は、天丼(中)800円をいただきました。
ただ、(中)は(上)より丼が小ぶりになるので、プラス100円で大盛りにしてみました。
オーダー後まもなくして、お新香が配膳されます。
(中)のお新香はたくあんとなります。

続いて、そうめんの入ったお吸い物が配膳されます。
これは、(上)と変わりません。

待つこと10分。
お待ちかねの天丼(中)大盛りの登場です。

具材は、海老が3本、イカのかき揚げが1枚となっていて、(上)に劣らない内容です。
大盛りのせいなのか、心なしかき揚げも大きく感じます。(気のせいかな・・・?)

天丼(中)は、かき揚げのイカがげそになります。

天丼全体のお味は、天丼(上)と変わりませんが、相変わらずの美味しさに何度食べても感動します!
そして、今回特筆すべきは、やはり何といっても大盛りの効果ですね。
これ、写真では伝わらないかもしれませんが、ご飯の盛りがハンパないんです。

ご飯のてっぺんから、丼の底までの高さがヤバいです。
プラス100円でこんなにボリュームアップできるとは、腹ペコサラリーマンには、願ったり叶ったりでした。
これだけ食べて、トータル900円(税込)は、お得すぎですね。
まとめ
レビューにも書きましたが、大盛りのボリュームがとても印象的で、足しげく通う方にとっては、天丼(中)の大盛りが、一番コスパが高いのではと感じました。
そして、昔ながらの趣のある店内で食べる天丼のお味は、とても記憶に残る美味しさです。
ここは、味を思い出す度に、足を運んでしまいます。
この味は末永く後世まで伝えて欲しい、と思わせる名店でした。
新型コロナ自粛期間後の状況
混雑状況
自粛期間が明け、お客さんもだいぶ戻ってきたのではないかと思います。
2020年6月の平日の12時に何度か中の様子を伺いましたが、満席のときもチラホラありました。
ただ、コロナ前の繁盛ぶりにはまだ戻っていないようです。
自粛期間後の再訪
蜜を避けるため、2020年6月の平日13時に伺ってきました。
コロナ前であれば、まだまだお客さんの入る時間帯ですが、この日は先客が一名。
私が食べている間にも、一名入ってくる程度で、やはりコロナ前には戻っていないことを実感しました。

この日は天丼(中)の大盛り¥900(税込)をいただきました。


海老天3本にかき揚げ1枚の大ボリューム。
ご飯も山盛りで、相変わらずの食べ応えでした。
これを食べきると、まだ昼なのになんとなく今日もやり切った!という気分になれます。
早く客足がもとに戻るといいな。
頑張れ、八ツ手屋!
コロナなんかに負けるな!!
八ッ手屋(やつでや)へのアクセス・営業時間
住所:東京都千代田区神田司町2-16
営業時間:平日/11:00~14:00
定休日:土・日・祝日
電話:03-3256-6630
カード支払:不可