
本日は、
江戸川区松江に新しく登場したパン屋さん
やさしいマダム
をご紹介します。
2021年10月17日にオープンしたばかりとあって、まだまだ地元住民の認知度は低いのですが、
目立つお店の外観や、パンの美味しさがじわりと口コミで広がり、徐々に注目を浴び始めているパン屋さんです。
何を隠そう、こちらのパン屋さんは、その界隈では有名なベーカリープロデューサーの岸本拓也氏がプロデュースしたお店です。
江戸川区には、「やさしいマダム」以外にも葛西に「エモいよ君は」という高級食パン専門店をプロデュースしています。
パンは自分で焼く派の私も、お店の外観・店名に惹かれてついつい入ってしまいました。
※自家製パンにご興味のある方はこちらの記事もどうぞ!
➡パナソニックのホームベーカリー(SD-MT3)で天然酵母食パンを焼く!
話しを戻して、早速お店のレビューをしていきたいと思います!
お店の外観とコンセプト
お店の外観
周囲の店舗に比べて、ひときわ目を引く店構え。

これを見た瞬間、
・気になってついつい入ってしまう方
と
・敬遠して様子をみる方
に分かれそうです。

この場所は、左隣と、道路を挟んだ向かいにスーパーがあり、朝から晩まで人が流れています。
その通り過ぎた方たちの記憶に、確実にインパクトを与える斬新なデザインであることは間違いないでしょう。

私のような新しいもの好きが、ホイホイ吸い込まれていく外観です(笑
お店のコンセプト
以下、お店の公式サイトからの出典です。
当店の店名は、パンの柔らかさと‟お母さん”の優しさと親しみやすさを最大限に表現したもの。
「やさしいマダム」が焼き上げた美味しいパンは、家族だけでなく街全体を優しさで包んで幸せにしてしまう力を持っている、というコンセプトです。
当店は、下町の住宅地にあり、地域の方々の生活圏内で気軽に美味しいパンが手に入る環境を提供したいと考えておりますので、ぜひ一度お立ち寄りくださいませ。

なるほど~。
地域の方々に安心して美味しいパンをお届けし、パンを好きになって欲しい。
そんな思いが、気を引く店名やデザインに込められているのですね。
岸本拓也氏とは・・・?
この「やさしいマダム」というユニークな店名を考えた方が、ベーカリープロデューサーを名乗る、岸本拓也というお方です。

外見はこんな感じの方です。(写真は、お店の公式サイトより拝借。)
一般の方にはあまり馴染みのないお名前ですが、その界隈では超のつく有名人です。
テレビ番組や雑誌などのメディアにもちょくちょく登場しています。
以下、お店の公式サイトより。
2021年10月17日(土)オープンのベーカリー「やさしいマダム」は、ベーカリープロデューサー岸本拓也氏に依頼しました。
岸本氏は、ベーカリープロデューサーとして、様々な人気ベーカリーを全国にプロデュース。東京・神奈川「考えた人すごいわ」、北海道「乃木坂な妻たち」、鹿児島「偉大なる発明」など行列の絶えない高級食パン専門店を日本各地にプロデュースし、大好評を博している。
また、高級食パン専門店の仕掛人としてテレビ東京系列「ガイアの夜明け-膨らむ!”食パン”戦国時代」(2019年5月9日O.A.)やNHK(世界はほしいモノにあふれている」(2020年2月27日O.A.)、TBSテレビ「BACKSTAGE 珍名パン屋さんが続々!個性はベーカリープロデューサー」(2021年6月6日O.A.)等にも出演。
そんな、岸本氏がプロデュ―スするパン屋さんが、駅からそこそこ離れた江戸川区松江の一角に誕生したのですから、なんとも不思議な感じがします。
※地方出張中に岸本氏プロデュースのお店を発見!
愛媛県松山市の大街道で見つけた、高級食パン専門店「魔法はいらない」

こちらも、外観・店名ともに興味をそそります。

これからも、いろいろな出張先で岸本氏プロデュースのお店を探してみたいと思います。
やさしいマダムの店内の様子
気になるパンのレビューの前に、店内の様子をご紹介しておきます。
店内はちょっと狭く、大人5人くらいが入るのでやっとです。
(オープン当日は、パンを求めるお客さんで大変な行列ができていました。)
お店のパンは全てテイクアウトです。


サンドイッチはショーケースの中に入っているので、店員さんにとってもらうスタイル。


そのほかの小物パンは、オープンに積んであるので、各自トレイに取っていくスタイルです。

トレイにのりきらないくらい沢山買うお客さんもいて、そういう方は、直接店員さんに個数を伝えて、取り分けてもらっていました。

食パンは店員さんに必要本数を伝えれば取ってくれます。
私が伺った日は、プレーンな高級食パンの「ゆめごこち」に本数制限はありませんでしたが、ぶどうが入っている高級食パン「輝くぶどう」はお一人様1本までという制限となっておりました。
この日の、食パンの焼き出しスケジュールは以下の通りとなっています。

「輝くぶどう」の焼き出しは一日一回の本数限定であるため、特に土日の入手は難しいのかなぁと思います。

お店の奥で店員さんが、せっせとパンを焼いています。
レジ後ろの棚に、商品カウンターに並んでいない焼きたてのパンが並んでおり、そちらも店員さんにお願いすれば購入可能です。
伺った日は、クロワッサンが商品として並んでいなかったのですが、レジ後ろに置かれていたため、購入できるかどうか確認したところ、快くOKいただきました。
やさしいマダムのパンをレビュー
さあ、ではお待ちかねのパンレビュ―といきましょう!
高級食パン「ゆめごこち」
まずは、お店の看板商品である高級食パンの「ゆめごこち」です。
レジでオーダーすると、

上記写真のような、紙袋に入った「ゆめごこち」がもらえます。

中身を取り出すと、圧倒的存在感の「ゆめごこち」の登場です。

サイズは2斤。
長さで言うと、横:25cm、高さ:12cm、幅:12cm といった感じです。
お値段:¥860(税込)
以下お店の公式サイトより。
独自の配合で製粉された小麦粉に、北海道産バターをベースに一部フランス産発酵バターを加えることで、甘くて口どけの良い生地に仕上がりました。さらに宮古島の雪塩が上品な甘みを一層引き立ててひとくち食べたら、毎朝やみつきになる食パンです。
~こだわりの素材~
★小麦粉
キメ細かく口どけの良い食感に仕上げる小麦粉
★2種類のバター
濃厚なコクを与える北海道産バターと芳醇な香りをプラスするフランス産発酵バター
★無添加生クリーム
北海道乳牛の新鮮な生乳から作られたミルキーな甘みの生クリーム
★雪塩
宮古島の海水からとれたまろやかな味わいが特徴の塩
お店がおススメする美味しい食べ方は、
お買い上げ当日~翌日まで
トーストせずにそのまま召し上がっていただくのがおススメです。
※常温で保存する場合は、直射日光、高温多湿を避けて保存してください。
お買い上げ翌々日以降
①パンナイフを使用して、少し厚めの25~30mmの厚さにスライスする。
②1枚ずつラップで密着包装し、冷凍保存袋(-18℃以下の耐寒性のあるもの)に入れて、脱気して冷凍。
③お召し上がりの際、予熱したオーブントースターに、凍ったままの食パンを入れ、表面が少し小麦色になるまで焼く。
※当店の食パンには原材料の一部として、蜂蜜を使用しています。食パンは高温で長時間焼いて おりますが、ご心配な方は1歳未満のお子様へはお控えください。
という訳で、言われるがままに、まずは生食パンをいただきます。

包丁で切った感じが、ふんわり・もっちり・しっとりしていて、いかにも美味しそうな感触があります。

噛めば噛むほど、バターの香りがふんわりと口の中に広がります。
こ、こいつはウマい!
食感も、もっちり・しっとりして予想通り。
お口の中でとろけていく感じがなんとも言えません。
市販のパンは、何も残らず口の中でスッと消えてしまいますが、「ゆめごこち」は甘みやコクが最後の最後まで口の中に残り、食べ終わったあともしばらく美味しさの余韻に浸っていられます。
ちなみに、お店のおススメの食べ方として、
パンナイフを使用して25mmの厚さに~、とありますが・・・

パンナイフを使用すると、パンの切り口がちょっとザラザラして、口当たりが悪くなってしまう感じがしました。(私のパンナイフの切れが悪いのかな・・・)
それよりは、よく研いだ包丁で切った方が、切り口がサラっとして美味しく感じます。

包丁はIKEAで買った、一般的な包丁ですが、ビカビカに研いでスパッと切れます。

さらに、25mmというと、5枚切りの厚さです。
わざわざ定規で測って、というのも面倒なので、パンカットガイドというものを使用しています。
厚さは自由に変えられ、溝にナイフを入れるだけで、お好みの枚数にカットできる優れものです。
ご自宅の包丁を最高に切りやすくする、砥石はこちら。


研ぎ方も、お手入れも楽ちんでおススメです。
翌々日以降、食べ残ったパンは、
一枚一枚ラップで包み、ジップロックに入れて冷凍保存します。

あとはその都度、トーストしていただきます。
トーストするときは、事前にトースターをよく温めておきましょう。
そうすると上手に美味しく焼き上がります。
生食パンのときとは違った、カリッとした歯ごたえと、香ばしい風味が加わってより美味しくなった気がします。
トーストに食べ慣れているせいか、私はこっちの方が好きですねぇ。
黒カレーパン
食パン以外のパンでは、この黒カレーパンと塩パンがお店の売りの様です。
店内のポップがひと際目を引きます。

牛肉と野菜をじっくりと煮込み、スパイスの旨みとコクがたっぷり融合したカレーを、こだわりのパン生地で包みました。
”サクッ”とジューシーな衣の食感とほんのり甘く歯切れのよい生地がカレーと絶妙な相性です。
以上、お店のポップの説明文より。
こう書かれていると、ついつい手が伸びてしまいますね。

黒カレーパン:¥320(税込)
試しに半分に割ってみると・・・

黒カレーがずっしり。
食べてみるとスパイシーなお味と香りが、口の中を刺激します。
あまりの美味しさに、あっと言う間に一つ食べ終えてしまいました。
こちらは、食べる前に一度オーブントースターで温めると、美味しさが増しますので、ぜひお試しください。
焼き専用のトースタ―だと焦げてしまう恐れがあるので、できれば、あたため機能のあるトースターがあると便利です。

私はこちらのトースターを使用しています。
奥深で沢山焼けて、あたため機能もあり、網が取れてお手入れしやすく、かつ値段もお手頃という、非常に優れたトースターです。
塩パン
お惣菜パンでは、黒カレーパンと双璧をなす塩パンのご紹介です。
お店のポップも他のパンに比べ力が入っています。

中から”ジュワ~ッ”と流れ出したバターが焦がしバターとなって香ばしく焼き上げます。
生地はふんわり、底面はカリッとジューシーです。
以上、お店のポップの説明文より。
目立つポップに、ついつい手が伸びてしまいます。

塩パン:¥130(税込)
やや小ぶりですが、お味は確かです。
こちらも、いただく前にオーブントースターで温めることをおススメします。

噛むたびに中からジュワ―っとバターが溢れ出します!
表面はカリッとして、食感も最高!
モノは小粒でもピリリとインパンとが効いた逸品です。
塩パン(キャラメル)
甘いモノ好きの私的には、塩パンは塩パンでもキャラメル味の方がタイプです!

プレーンな塩パンより、置いている個数が少ないので、何気に売り切れ注意な逸品です。

塩パン(キャラメル):¥150(税込)

塩気の効いたバターのコクと、キャラメルの甘味がベストマッチ!
この甘じょっぱさが非常にクセになります。
こちらも、召し上がる前にあたためるとより美味しく感じます。
山型あんぱん
あんパンというと丸い形を想像しますが、こちらのあんパンは「ひよこ」のような形をしています。

店頭に並んだ、かわいいあんぱん達。

山型あんぱん:¥160(税込)

「十勝産のこしあんを、たっぷり山型に包みました!」とお店にポップにある通り、こしあんが、ずっしりと入っています。
こちらもパン自体はやや小粒ですが、こしあんの甘さやボリュームを考えると、これくらいの大きさが丁度良いのかもしれません。
とても食べ応えのある、美味しいあんぱんでした!
メロンパン
メロンパンも結構目立つ位置に並んでいましたので、お店の売りの様です。

外側はサクサククッキー、中はふんわりとした甘さ控えめメロンパン!
二つの食感が楽しめます。

メロンパン:¥160(税込)

お店のポップ通り、外側は厚めのクッキー生地で、サクサク感がサイコーです。
中は、ほどよく空気が入り、ふんわりした口どけ。
甘さも丁度よく、とても食べやすいメロンパンでした。
まとめ
岸本氏がプロデュースするお店は、高級食パン専門店が多いのですが、このやさしいマダムには、食パン以外にもお惣菜パンが複数あります。
おそらく、ご近所の人気パン屋さん「リヨンコッぺ館」を意識してのことなのでしょう。
やさしいマダムで食べられるお惣菜パンもリヨンコッペ感に引けをとらず、どれも特徴があって、かなり美味しかったです。
目を引くお店の外観からは想像もできない、やさしい生食パンを食べて、なんだか気持ちがほっこりしました。
まさしく、やさしいお母さんに包まれた感じです。
これからも、この優しさを求めて、パンを買いに行こうと思います。
すっかり、お店のコンセプトにハマった私なのでした。
やさしいマダムへのアクセス&営業時間
住所:東京都江戸川区松江1-16-27
営業時間:
10:00~19:00(パンがなくなり次第終了
定休日:不定休
電話:03-6770-6751
駐車場:無し
※お店前の通りは、バスがすれ違うのがやっとの狭い通りですので、お車でお越しの際は、路上駐車を控え、近隣のコインパーキングを利用しましょう。