
本日は、
パナソニックのホームベーカリー【SD-MT3】で作った天然酵母食パンをご紹介します。
天然酵母を使ったパンは、ホームベーカリーユーザーにとって、一度はつくってみたい憧れの食パンですよね。
でも、天然酵母って、名前からしてつくるのが難しそう&面倒くさそうというイメージがわきます。
しかし、恐るるなかれ。
料理が全くできない私でも、説明書通りにやったら、いとも簡単に美味しい天然酵母食パンができました!
今日は、その制作過程をご紹介したいと思います。
天然酵母食パンの作成行程
天然酵母食パンを作るためには、作業工程が2つあります。
①パンを膨らますための天然酵母を作る。(以降、天然酵母を生種【なまだね】とも呼んでいきます。)
②その生種を元に食パンを作る。
といった感じです。
単に1回、材料をホームベーカリーにぶち込んで終わりではないので、敬遠されている方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、生種づくりも食パンづくりも簡単ですし、何より、非常に美味しい食パンが出来上がること間違いなしですので、重い腰を上げてチャレンジしてみましょう!
ではでは、さっそく詳しい作業内容を見ていきます。
生種をつくる(生種起こし)
市販の袋詰めされた天然酵母は菌が眠った状態で、このままではパンが膨らまないので、菌を起こす必要があります。
これを【生種起こし】と言うそうです。
生種は説明書に書いてある通りにつくります。
材料もネットで手に入るので楽ちんです。

生種起こしで用意するもの

今回はパンを4~5回つくる想定で、
・ホシノ天然酵母パン種:50g
・水(約30℃):100g
を用意しました。
説明書に【ホシノ天然酵母パン種】の指定があったので、愚直にそれを用意します。

ネットで買うのも良し。
私は、実物がどんなものか見てみたかったので、富澤商店という食のセレクトショップ的なお店で購入しました。
生種起こしの作業
生種起こしの作業自体は実に簡単です。
・付属品である、ピンク色の生種容器に水を入れる。
・水を入れたら、そこに天然酵母を入れて、十分にかき混ぜる。
・生種容器のふたをして、ホームベーカリーにセット
・ホームベーカリーの生種起こしメニューを選んでスタート
で、あとは24時間待つだけです。

24時間後、マシンがピピッとなったら、ハイ完成!

うまくできた時は、甘酒のようなアルコール臭と、少し酸っぱい香りがします。
完成後は、すぐに取り出し冷蔵庫で保存しましょう。
放置してしまうと、発酵が弱まりパンが膨らまなくなるので注意です。
その他、生種の管理上の注意点としては、
・冷凍庫での保存はNG。
・使用期限は1週間を目安に使い切る。
・古い生種と新しい生種を合体させない。
といったところでしょうか。
とにもかくにも、生種のつくり方は簡単でしたね。
それでは、いよいよお待ちかねの食パンづくりといきましょう!
オリジナルの天然酵母食パンをつくる
生種ができたら、食パンづくりは超簡単です。
必要な材料を用意して、ホームベーカリーにいれて、スイッチを押すだけです。
一応、説明書も載せておきますね。


天然酵母食パンの材料
基本的な材料は、説明書どおりに用意します。
①生種:25g
②強力粉:300g
③砂糖:17g
④塩:5g
⑤水:180g
強力粉について
今回、強力粉は、全粒粉を使用します。

Amazonで楽々購入。
とりあえずお試しの場合は、一袋250gの購入をおススメします。
本格導入する場合は、一袋1㎏を購入するとお得です。
グラム当たりのお値段が、一袋250gに比べ約30%ダウン!
・なぜ全粒粉を使うのか?
・全粒粉で焼いた簡単パンの感想
などは、別の記事で書いてますので、ご参考にしていただければ幸いです。
➡パナソニックのホームベーカリー(SD-MT3)で全粒粉のパンを焼く!
水について

水は、室温25℃以上のときは、約5℃の冷水をつかいます。
といっても、5℃まで計るのは面倒なので、私は適当に氷をいれて冷やしています。
これでも十分美味しいパンができるので、さほど神経質にならなくても大丈夫です。
ホームベーカリーのセッティング
材料が揃ったら、ホームベーカリーのセッティングをします。
まずは、パンケース内にパン羽を取り付けます。

これを付け忘れると悲惨なことが起きるので、絶対に忘れないようにします。
次に、パン羽を付けたパンケースに、前工程でつくった生種を投入します。

続いて、強力粉と水、砂糖、塩を投入します。

パンケース内に、強力粉を山がたに盛ったら、そのフチに水を流し込みます。
これをホームベーカリーにセッティングします。

はい、これで後はスタートボタンを押せば、完了!
なのですが・・・、
今回は、これにプラスアルファの具材を入れたいと思います。
それがこちら↓

ネットで見つけた、【デイリーナッツ】というものです。
わりと評判が良かったので、買ってみました。
一袋の中身は、
・アーモンド:7g
・くるみ:3.5g
・ヘーゼルナッツ:3.5g
・レーズン:3.5g
・クランベリー:3.5g
合計:21g
となっています。
種類が豊富で量もなかなかありますので、とてもお得感があります。
このホームベーカリーでは、90gまで具材を投入できるので、この小袋を4袋分使います。
説明書には、『具材を5ミリ角に砕いて投入するように』と書いてあるのですが、
面倒なので、そのまま投入してみました。

具材受けが満タンになりました(汗
はい、これで材料のセッティングは完了です。
後はマシンのメニューを天然酵母【22】にセットし、
焼き上がり時間のタイマーを明朝6時30分にセットして、
具材投入メニュー(具材自動投入コマンド)を選択したらスタートです!

うまくできれば、翌朝は、焼きたての美味しそうなパンの香りで目覚めることができます。
天然酵母食パンの完成
翌朝、時間になると「ピッピー」となります。
マシンの取消ボタンを押すまでなり続けますので、ちょうどよい目覚ましになります。
フタを開けてみると。。。

見事にふっくらした食パンが顔を出します。
いつもこの瞬間が楽しみで、朝起きるのが楽しくなります。

2~3分冷ましたら、パン受けに置いて、完成品を眺めます。
具材が良い感じにちりばめられていますね。
一通り眺めたら、パンカットガイドなるものを使って、必要な枚数分カットしていきます。

パンカットガイドを使うと、上手に5~12枚切りのお好みの厚さにカットできるので、非常に重宝しています。
食べきれない分は、
・その日のうちに食べきるのであれば、キレイなビニール袋に入れて保湿する。
・数日かけて食べるのであれば、ラップをして冷凍保存する。
ことをおススメします。

裸のまま放置しておくと、水分が飛んでパッサパサになって、美味しくなくなってしまいます。
冷凍保存したパンは、食べるときにトースターで焼けば、またすぐ美味しくいただけます。
天然酵母食パンの感想

焼きたての天然酵母食パンをカットして、トーストせずにそのまま食べてみました。
一口噛んだ瞬間、小麦の良い香りが口の中一杯に広がって、かなり美味しいです!
ドライイーストでつくった食パンとの明らかな違いは、食感です。
天然酵母でつくった食パンの方が、粘り気が強く、モッチモチしています。
これが、なんとも言えない食感で、いつまでも噛んでいたくなります。
今回は、具材にミックスナッツ、レーズン、クランベリーを入れましたが、これが正解。
まるで、お店でつくっている食パンみたいに、一気にオシャレな食パンになります。
レーズンの甘味と、クランベリーの酸味が絶妙です!
ミックスナッツは、味だけでなく、食感にもインパクトを与えてくれます。
正直、バターやジャムがなくても、これだけで何枚も食べれてしまうくらい、美味しかったです。
結論として、
①ひと手間かかる分、ドライイーストより天然酵母でつくったほうが、味・香り・食感のどれをとっても格段に美味しくなる。
②ノーマルの状態でも美味しいが、そのほかの具材をいれてオリジナリティーを出すと、お店のパンと見まがうほどに、より美味しくなる。
という事が分かりました。
どうして、パン屋さんが天然酵母の食パンを出さないんだろう?と不思議に思うのですが、自分でつくってみて、
・天然酵母の種つくりに手間とコストがかかる。
から出さないのかな?と勝手に納得しました。
パン屋さんで売ってない以上は、自分でつくるしかない!
ということで、つくってみましたが、やってみると意外と簡単に、超美味しくできてしまった天然酵母食パン。
ホームベーカリーを購入したら、ぜひ一度チャレンジしてみることを強くおススメします。
この他、ご飯でパンを焼いた記事もありますので、ご興味のある方は是非!
➡パナソニックのホームベーカリー(SD-MT3)でごはんパンを焼く!
ホームベーカリーの導入を検討しているあなたへ
パナソニックのSD-MT3は現時点で1台3万円~4万円します。
正直、口コミやブログだけで、導入を決めるのは心もとないですよね。
そこで、私は、導入前に、DMM.COMの【いろいろレンタル】というサービスを利用して、本機の2世代前の実機を使って焼き具合等を試してみました。
導入をご検討の方は、後悔しないためにも、ぜひ機材をレンタルして試食してみることをおススメします。